フレーム素材には、これまでに様々な素材が取り入れられ、多様な形が誕生してまいりました。それぞれにおいて見え方や印象、掛け心地も違ってきます。三ツ星の最高級のレストランは、まずは材料が違うと言われます。メガネに使われる素材(材料)といっても様々なランクがあり、どの素材が高級で質が良いのか知っておくのも、メガネ選びでは重要です。
フレームの素材は、主に2種類あります。シャープなメタル素材と、表情に柔らかさを添えるプラスチックです。それらを組み合わせたコンビネーションフレームも、覚えておくとよいでしょう。それでは、各素材について詳しく解説していきます。
メタルフレームとは金属製フレームで、ステンレスやアルミなど種類も豊富です。とりわけ福井県鯖江市で開発されたチタンフレームは、質の高さを担保する高度な職人技が、世界から称賛を集めています。金属素材で一番高いものは、誰もが知っているゴールドフレームです。
トレミー48のメタルフレームは、上質なβチタン&ピュアチタンを使用しています。
紙や木、樟脳が原料で、天然素材のような温かみが持ち味。しかし180℃で発火する危険性から、加工工場や職人が少なく、扱いの難しい希少な素材です。トレミー48のセルロイドは、ゆっくり乾燥させ硬質化したセルロイド素材を使用することで、程よい「しなり」があり、さらに職人の手によって丹念に研磨することで、セルロイド特有の奥深い艶が現れます。この艶は、長年に渡り素材と向き合い、技を磨かなければ出すことができません。セルロイドメガネフレームの愛好家が多いのは、素材自体に他の合成樹脂には無い、独特の色合いやツヤ感があるからです。
ブラック単色の場合は、セルロイド生地の軍配!
現在のプラスチックメガネの大半は、アセテートが使用されています。透明度が高く、色の発色に優れ、また色や柄の組み合わせが自由自在にでき、洋服の生地のようにあらゆる表現が可能です。植物性なので木の様に切削が簡単なうえ、柔らか且つしなやかなので、さまざまな形に加工が出来ます。
アセテートで一番安い素材は、やはり単色です。
トレミー48は、最高級のイタリア製のマツケリ社のブロックシートやオリジナル生地を採用しています。
天然素材での王者はやはり、「タイマイ」というウミガメの甲羅から作られる「べっ甲」です。櫛(くし)やかんざしなどの工芸品に使われてきた、貴重な天然素材。皮膚への刺激がなく、アレルギーを起こしにくい素材です。1991年6月の日米交渉で、タイマイの全面輸入禁止を取り決められたため、べっ甲の中でも白甲はとても貴重な最高級素材です。次点はバッファローホーンの順位です。
トレミー48のバッファローホーンシリーズは、西インドで取得できる「ババラスアルニ」という水牛の中でもごく少量しか取得できない、最も美しい白甲のような「ホワイトホーン」を使用しています。